FJ
Singer Song Writer
全面プロデュースをしたBLANY(ブラニー)の全曲解説とちょっとしたハナシ
アルバムのコンセプトは、「ヴォーカルアルバム」。
昭和の時代に存在した、邦楽だけど演奏者は洋楽好き。
今回ゲストミュージシャンの半数が洋楽好き。
それらをミックスして、ひとつの楽曲に仕上げる。
今はDTM(デスクトップミュージック)でも出来る音程、音符の位置調整。
これを使用せずに、”その時に感じて弾いた音”の再現にこだわっています。
ミスタッチがあろうと、勢いあればOK。
そんな風にミックスしています。
いいね
2018年に見に行った、FJの溝の口でのライヴで初めて聴いた曲。
その時「これは発表しなければ!」と感じ、レコーディングの筆頭にしました。
最初はリズムが決まらず、
16ビートなのか8ビートなのか?
結局、ゆったりした8ビートっぽい16ビートにしました。
16っぽい感じはHorikawa氏のサイドギターでアレンジ。
80年代ブリティッシュニューウェイヴ風のリズムが重なっています。
Kato氏のフレットレスベースが効果的に入ってリズムが締まりました。
リードギターはインプロビゼーションでYushinに、スタジオでいきなり依頼。
ロン・ウッド風のギターが出てきた!って事で、しっくり来ました。
忘れちゃならないのが、nyabeさんに頼んだコーラス。
指定せず「自由な解釈で」とお願いしたら、なんとシャラランコーラス♪
昭和歌謡曲の懐かしさも出て、いい雰囲気になりました。
GUMIちゃんは正統派コーラス。
アルバム1曲目を飾るオープニングに相応しい曲になったと思います。
ひらり
実はバンド用に作った曲。
2018年の春に、BLANYがギター・ベース・アレンジをしたデモを作った(PVも)。
しかし、バンドは無反応。
デモの完成度が高すぎたのか?(笑)
「やりたくて出来なかったこと、本当はやらなかっただけ」
歌詞がその時の現状を・・・
って事で、ある意味、バンドが動かなかった事が、アルバム制作の原動力になるという典型。
1曲目「いいね」とほぼ同じメンバーで、Yushinのブルーズギター、Kato氏のフレットレス。
このコーラスはnyabeさんには指定で、何度も録り直しました、ありがとう!
これは2019年2月から録っていた。
最後の最後でベースが決まり、完成に至る。
2月はミニアルバムと考えていた時期でした。
明日へと
元の曲は、長渕剛をイメージさせる、ゆったり8ビートの弾き語り。
サビを聴いたときに、「これはシャッフルにしよう」と、思い切り変えてみました。
しかし、ヴォーカルのノリがあまりに違うため、レコーディングせずに暗礁に乗り上げ掛け。
歌が決まれば、Yushinのブルーズギター、nyabeさんにはベース。
Horikawa氏のディストーションギターを入れて、最後はブルースハープ。
70年代のブギーに近い雰囲気が出たと思います。
ギターでホーンセクションっぽい雰囲気も出ました。
CHANCE
元はFJとYossyが、ユニット”FY”としてライヴでやっていた曲。
弾き語り風でカホンでリズム、というアレンジだったのですが、それでは面白くない。
って事でバンド”f-STYLE”でやってみたけど、これまた微妙。
一度ライヴでもレゲエ調にアレンジしてやったけど、出来はイマイチでした(汗)
コーラスはnyabeさんに4回以上オーバーダブ。
Yossyも少しだけコーラス参加しています。
Yushinのギターはこれまたインプロビゼーション。
ちょっとおふざけな雰囲気に合っているかなと。
その他はバンドサウンド。
効果音がたくさん入っているので、ライヴでは再現できませんね(笑)
AGED
アルバムタイトル曲。
女性コーラスでnyabeさん、KAHERUさんには参加してもらってますが、純粋なバンドサウンド。
曲が長いですが、タイトルトラック、バンドサウンドってことでお許しを。
全体アレンジは、原曲に忠実。
Shibagonのブルージーなソロ、Iwamoto氏のうねるベース、これぞエフスタ。
君が望むなら
元はバラードでしたが、FJの許可なく昭和歌謡風スピードナンバーに仕上げました(笑)
Yushinのギターはちょっとサンタナ風。
nyabeさんの分数コード進行のベースも思惑通り。
一番印象に残るのは、nyabeさんのサビのコーラスでしょうか。
これは指定しましたが、これ以外は浮かばないかな。
ドアの向こうで
FJクラシックの「泣き声が聞こえる」の続編。
夏に”マイナーコードの曲”を依頼したら、これが出てきた。
イントロSEには、再録した「泣き声~」を鳴らしています。
nyabeさんのベース、人生初のレコーディングだったらしい。
緊張しすぎでしたが、なんとかいい感じなりました。
同じくコーラスのNakamura氏も初レコ。
2回録りましたが、後半はリラックス出来て曲の芯の部分になりました。
Horikawa氏のサイドギター、シンセ入れて完成。
シンセはULTRAVOXビリー・カーリーをリスペクト。
自分に戻ろう
この曲はデモとして4年前くらいでは出来ていた。
これまた自分で全部やって、クオリティもそれなりだったので、バンドで手付かず状態。
掘り起こしてYushinギターでほぼ完成でしたが、いろいろ探ってみました。
リズムを凝ったものにせず、ベースで面白くしよう、って事で旧友のMukai氏に依頼。
nyabeさんにも弾いてもらったけどお蔵入りです、すみません。
真夏にMukai氏の自宅に押し掛けベース録音。
SAXの音色はHorikawa氏のシンセ。
ライヴっぽく仕上がったかな?と思います。
WHITE PRESENT
これも数年前からある曲ですが、デモごとお蔵入りになっていた。
ただクリスマス時期に思い出すので、やってみようという事に。
nyabeさんにはコルグM1でストリングスアレンジ、KAHERUさんにはコーラス。
バンドのベースIwamoto氏は単独参加。
曲調を無視した?ようなうねりフレーズ連発。
バラバラっぽいけど、意外といける?そんなアレンジにしてみました。
ACE
アルバム最後のバラード。
nyabeさんのベース以外、ゲストはいません。
壮大なエンディングではなく、静かにそして熱くみたいな曲に仕上げました。
敢えてリードギターを入れなかったのも、功を奏した感じ(自画自賛)。